ヘンリー・カヴィルさんの経歴

出自

ヘンリー・カヴィルさんという個人が誕生したのは1983年5月5日になります。日本で言うところのこどもの日ですね、縁起が良いというのかなんというか、ある意味では日本で生まれていたら逞しい子に育つようにと勇ましい名前が付けられていたかもしれませんね。最近流行りといわれているようなDGNネームということを除けばですが。

生まれた場所はイギリスの横領植民地として指定されているチャンネル諸島のジャージー島での出身となっています。この島はフランスのコタンタン半島西方沖合い、英国海峡に浮かんでいますが、古来からイギリス王室が管理する直轄的植民地となっています。植民地という言葉をまさか使うことになるとは思いませんでしたが、適切な言葉としては最適なので差別的な意味合いを含んではいませんのでその点ご注意ください。

カヴィルさんはこのジャージー島にて4人兄弟の三番目として生誕した後、イングランドに移住してバッキンガムシャーのボーディングスクールに通っていました。ここで語っているボーディングスクールというものは寄宿制の教育機関のことを指しています。独り立ちをしたいという考えを持っていたのかどうかは分かりませんが、こうした行動力は中々なものといえるのではないでしょうか。しかもこちら欧米諸国などにおけるこうした教育機関の性質は、日本の学校とは性質は異なっていると考えて良いでしょう。なぜかというと、こういった寄宿制の学校の中にはイギリスの王侯貴族の子息たちが通っている名門校も存在しているくらいなのです。教育機関としての役割も十分であり、また人間的な成長を促しているという点から伝統ある歴史を誇っている学校が沢山あるということなのかもしれない。

それでも日本の教育事情とは歴然たる差が生まれているのも事実なので、日本で生まれて教育を受けている人にとってはイギリスの教育環境は地獄に感じる人もいれば、天国のように思える人もいるかもしれない。

演技することへの目覚め

カヴィルさんが演じることに目覚めたのは、このボーディングスクールに在学中の頃です。時期的なもので考えると、演技界というものを目標に活動を考え始める人が多いのかもしれません。イギリスには高等教育という考えがないため、16歳で義務教育を終えることになっており、そこからさらに大学に行くという手もあるそうなんですが、大学へは法律家といった専門的な職種を目指す人が通うような専門機関ということもあって、必ずしも大学に進学するというのがイギリスの人たちにとっては進路とは言えないのです。日本人の、若者の何となく大学に良くという考え方と比較したら驚くような違いですね。つまりイギリスに住んでいる16歳の若者達はそのまま働きに出るか、あるいは職業訓練学校に通うかの二択に分かれることが大半となっていると言われているのです。

イギリスの場合、俳優として活動するにはまず俳優組合というものに所属しなければ活動そのものが出来ないのです。組合という言葉が少し馴染みが薄いのですが、ここに所属していないとほとんどの仕事をする上で機会すら与えてもらえないというのです。日本で言うところの所属プロダクションとは違って、構造も性質もまるで異なっているといって問題ないでしょう。

そういった問題もないほうしていると言いますが、カヴィルさんのように俳優を志す人は大体学生時代から演技活動の経験を重ねていくのです。ここでいう学校とは、演技を学ぶための学校、日本では専門学校と言いたいところですが、イギリス流にいえば職業訓練学校となります。こうした学校で学生メンバーとして活動して実績を重ねていくことで、後に俳優としての活動を本格化することの出来る俳優を目指していくということになるわけです。日本で俳優を目指すという意味でも大変ですが、イギリスなどで活動する場合となったら苦労することも多いかもしれませんね。文化の違いと言ってしまえばそれまでですが、それでも日本と比べたら厳しさは上と言って良いのではないでしょうか。

道のり

カヴィルさんも俳優としての道のりも決して楽であったということではありません。時には大役をかけたオーディションに参加して、最終テストにまで残るほどの検討を見せるが、年齢という問題を監督から指摘してされてしまって惜しくも落選してしまうという苦い記録も残っています。カヴィルさんの場合、よき役に巡り会っているといって良いでしょう。しかしその都度年齢というどうしようもない壁に阻まれてしまい、その度に俳優としての人生を好転させるための舵を切れないようなことを多く経験しています。これは本人としては歯がゆいことは違いなかったでしょう、それでもなお人気テレビドラマシリーズに出演したり、制作費が抑え目の映画に主演を演じることもあったことから、彼の演技というものが低評価されていないという事実も伺うことが出来るでしょう。

そしてそんなカヴィルさんが演じることになった名作中の名作、『スーパーマンシリーズ』の映画にて、主役の『クラーク・ケント』を熱演することになったのだ。これはカヴィルさんにとっては大きな俳優としての生命をかけたものであるといえるでしょう。この映画が成功するか否かで彼の今後の俳優としての真価が試されているといって過言ではないはずです。往年の作品で、現代までその人気を誇示しているアメリカコミックの代表作を演じることになったカヴィルさんが背負ったプレッシャーは計り知れないものだったのは明白でしょう。