スターダスト

ファンタジーの王道中の王道作品

次にご紹介するのは、なんともイギリスらしい作品といえばそうなるでしょう、イギリスのSF・ファンタジーなどを書いている作家ニール・ゲイマンが著者した『スターダスト』という、こちらにもカヴィルさんが出演しています。といっても、この頃はそこまで活躍するような役を得られていないようで、カヴィルさんが演じたのは主人公が始めにその魅力に虜になっていたヴィクトリアの恋人である『ハンフリー』という、トリスタンが住んでいる村一番のお金持ちの青年という設定だ。はっきりいってしまえばお金に物言わせて女性を虜にしている役柄と書いていいんですが、この頃はどちらかといえば脇役的な立ち位置ですからカヴィルさん本人が劇中で活躍することはなく、むしろ主人公に対して喧嘩を売るほうが正しい話のポジションについているということでしょう。しかしイギリス出身のカヴィルさんから見てもこの作品は非常に、イギリス人にとっても、日本人にとってもファンタジーの王道を歩いている作品であるということには他ならないでしょう。定番中の定番作品ともいえますが、イギリス文学らしい特徴を全開に表現しているので伝統的な幻想文学を好んでいる人には非常に原作も、映画も楽しめる内容となっているでしょう。それでは簡単に、この作品の映画あらすじから紹介して行きましょう。

あらすじ

ヴィクトリア王朝時代のイギリス、その時代のロンドンから馬車で一晩は掛かる距離のある村ウォール、その東には村の名前の由来にもなっている高い壁がどこまでも続いてそびえ立っていた。その壁の向こう側に行くことは固く禁じられており、唯一壁が解放されるのも9年に一度の、壁の向こう側に開催される市でのみだった。この催し事が近づいてくると村には必然と多くの人が集い、市にて商売品として展開している不思議なもの目当てに集まっていた。その市では魔法使いや獣人といった人外なる生き物が店を開いていることも、魅力の人だった。これが何を意味しているのか、それはこの村は魔法の国と妖精の国と壁を隔てた場所に存在している中継点として存在しているのであった。この村に在住しているトリスタンという少年がいた。彼の父親であるダンスタンは青年時代に訪れた市で不思議な女性と邂逅して、その流れから一晩を共にしてしまうのだった。その後ダンスタンはムラの幼馴染と結婚することになるが、彼の元に突如として壁の向こうから赤ん坊が送られてくる。赤ん坊の名前は『トリスタン・ソーン』と名づけられており、その子供は間違いなくダンスタンが一晩を共にすることになった女性との間に出来た子であるというのを、ダンスタンは本能的に確信して育てることになった。しかし成長したトリスタンに待っていたのは、冷遇された運命だった。

母親と妹から虐げられた生活を送り、壁の向こうで開催されている市にも行けない寂しい少年時代を送っていた。そんなトリスタンが片思いしているヴィクトリアと共にピクニックに出かけたときのこと、壁の向こう側に一滴の流れ星が落ちていくのを確認した。その流れ星を取ってヴィクトリアと結婚してくださいと求婚して、二人はその約束を交わす。トリスタンはその後父親に壁の向こう側に行きたいという願いを告げると、ダンスタンは自分も壁の向こう側にいったことがあるということを始めてトリスタンに告白して、彼に不思議なロウソクを手渡す。その際にはそこで出会った女性が自身の母親であるということも聞かされて、益々行かなくてはいけないと確信するのであった。トリスタンはロウソクに日を灯して時空を超えて魔法の国『ストームホールド』へと旅立っていき、その過程でルビーのペンダントを身につけている女性に出会う。それはトリスタンの母ではなく、『イヴェイン』と名乗っている女性だった。トリスタンは彼女こそ流れ星の正体だと確信して村に連れて帰ろうとするが、イヴェインはトリスタンの下から去ってしまうのだった。その頃ストームホールド国では現王が死の淵に立たされており、後継者を選定するために7人の息子のうち生きている3人と死んだ4人の息子達が集められていた。次の国王になるべきは国そのものの力を秘めているトパーズを手にしたものだと王は告げ、空高く投げた宝石はやがて流れ星となって落ちていくのであった。その後王子達は自分こそが王になるべきだとして殺し合い、そして策謀を企てて骨肉の争いを繰り広げることになった。だがそんな血みどろの王位継承権に参加するように、妖精国に住んでいるとある三姉妹の魔女達も黙ってはいなかった。魔女達は流れ星を捕まえては輝く心臓を食べることで美貌と寿命を永らえてる魔女の女王リリムだったのだ。しかし彼女達は何百年も流れ星を食べていなかったこともあって、この好機を逃すことが出来ないとして残っていた星の心臓を食して魔力を取り戻して、流れ星の捕獲に向かうのであった。それはトリスタンがこの争いに巻き込まれる運命になってしまうのであった。そしてそれは、トリスタンの出生の謎が解き明かされることでもあった。

キャスト

  • トリスタン・ソーン:チャーリー・コックス
  • イヴェイン:クレア・デインズ
  • 魔女ラミア:ミシェル・ファイファー
  • キャプテン・シェイクスピア:ロバート・デ・ニーロ
  • ヴィクトリア・フォレスター:シエナ・ミラー
  • ダンスタン・ソーン(青年):ベン・バーンズ
  • ダンスタン・ソーン(中年):ナサニエル・パーカー
  • ファーディ:リッキー・ジャーヴェイス
  • ストームホールド王:ピーター・オトゥール
  • プライマス=第一王子:ジェイソン・フレミング
  • セカンダス=第二王子:ルパート・エヴェレット
  • ターシアス=第三王子:マーク・ヒープ
  • セクスタス=第四王子:デヴィッド・ウォリアムス
  • クオータス=第五王子:ジュリアン・リンド=タット
  • クインタス=第六王子:アダム・バクストン
  • セプティマス=第七王子:マーク・ストロング
  • ウーナ:ケイト・マグワン
  • 魔女エンピューザ:サラ・アレクサンダー
  • 魔女モルモ:ジョアンナ・スキャンラン
  • 魔女サル:メラニー・ヒル
  • 門番:デイビッド・ケリー
  • ビリー:マーク・ウィリアムズ
  • ハンフリー:ヘンリー・カヴィル
  • バーナード(男):ジェイク・カラン
  • バーナード(女):オリビア・グラント
  • 占い師:ジョージ・イネス
  • 司教(毒殺):ストルアン・ロジャー
  • 司教(エンディング時):マーク・バーンズ
  • 海賊(副長):デクスター・フレッチャー
  • 海賊:テリー・マーフィー、カルロス・ベッセ・ペエル、エルウィン・'チョッパー'・デヴィッド、アダム・フォガティ、ジョーダン・ロング、スペンサー・ウィルディング
  • ナレーション:イアン・マッケラン

映画製作までの過程

スター出すとの映画が製作されるまでにはそれなりに苦労の連続を辿ることになっていたというのはご存知でしょうか?そもそも始めに映画化権を所有していたのはアメリカ映画会社のミラマックスが持っていたが、著者本人は自分が満足もしていないまま終了してしまったと語っており、後に著者本人が権利を取り戻すことになります。その後映画化についての話になった時に、著者と映画監督であるテリー・ギリアムとマシュー・ヴォーン野三者で行なわれるようになる。しかし監督業の二人はそれぞれの仕事も持っていたために、一端映画の話については中断することになるが、その後再び監督としてヴぉーんと著者であるゲイマンとの話し合いで、2005年1月にヴぉーンが作品の映画化権を取得することになった。この交渉によって映画制作費として7,000万ドルという資金が用意されることとなった。脚本についてはマシュー・ヴォーンとジェーン・ゴールドマンの二人によって書かれており、原作を元にした内容のいこの中で難しかったのが、性行為と暴力を含んだ大人向けのお伽噺であったということだ。そのためウィットに富んだユーモアの要素を増やした内容にすると、変更に対してゲイマンが好意的に取れるようになれる内容豊かな作品として完成するのだった。

配役に関してもロバート・デ・ニーロを始めとした大物俳優たちのキャスティングとなり、その他にも多くの女優や俳優達にも声がかかっていたが、諸事情などで当初予定していた配役を全てキャスティングするまでには至らなかった。もしその配役が全て完成していたらとんでもない大作として注目を集めることになったのかもしれない。ですがこの作品も日本にはそれなりに影響を与えたことで、映画が公開されたことで、今まで日本語訳で出版されていなかったが映画が公開された同年に角川書店から出版されているので、日本人にも非常に受ける内容として作られているということになります。撮影に関してもイギリスとアイルランドの二ヶ国で行なわれ、撮影場所もイギリス国内で行なわれているということで、イギリスに何かと行為をむけている日本人からすれば魅力的な要素満天であるということになります。